政治 の最近のブログ記事

二つの川に挟まれた海抜 0 m 地帯に住んでる人間としては聞き捨てならない仕分け人の言。
たしかに莫大な費用が掛かるのはわかるけど「費用対効果」の一言でバッサリやってもらっては困るんだがな…

うちの地元じゃ、紆余曲折を経て 10 年スパンでのポンプ場の整備工事も始まったというのに、肝心の堤防がないんじゃ何の意味もない。
スーパー堤防のための再開発だって進んでるし、今更そんなこと言われてもね…

というか、いい加減自分らが作る予算を仕分けるなんて茶番こそ仕分けてもらえないかね。

出した。
話が拡散しないようにあえて若手育成に絞ったけれど、それはそれで偏った文章になったしまった感じも。
こういう文章はやっぱり苦手だ。
基礎科学全般でもう 1 つ出そうかな。間に合うのか?

文部科学省

中川正春 副大臣殿
後藤斎  政務官殿

 私は○○○○に在学しております○○○○と申します。今回の行政刷新会議の事業仕分けにおきまして文部科学省の科学技術政策に関する予算のほぼすべてが縮減・廃止という評価を受けたことに対し、強く危機感を抱いております。
 事業仕分けを受けて自らのブログ上で意見を表明しております[1]が、今回は特に当事者である若手研究者の一人として事業番号3-21 競争的資金(若手研究育成)のうち特別研究員事業および特別研究員奨励費に関してコメントさせていただきます。

[1] http://www.chaoticshore.org/blog/2009/11/14-021318.html

 はじめに、これまで多くの研究者が研究費の出処をあまり意識してこなかったことは事実として重く受け止めなければいけないと感じています。今回の事業仕分けによって、それを改めて認識するに至ったことは、強く反省する点であります。
 仕分け人の方の多くが誤解されているようですが、理系大学における大学院生およびポスドクは研究の最前線に立つ研究者であるということです。マスコミなどでの研究成果の発表では研究室を主宰する教授の名前のみが大きく取り上げられますが、その裏で実際に動いているのは大学院生・ポスドクです。事実、研究成果を発表する最大の場である学術論文では、第一著者のほとんどは実際に研究を行った大学院生・ポスドクとなっています。
 一方、大学院生・ポスドクはその身分上確たる経済的な基盤を持ち得ません。特別研究員事業は、それを最小限度で支える制度、また特別研究員奨励費は大学院生・ポスドク各々の自主的な発想に基づいた研究を遂行するための必要不可欠な研究費となっています。そのような意味で、仕分け人の「ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸」という発言は、このような大学院生・ポスドクの現状をまったく理解していないものとして研究室内のみならずインターネット上で多くの研究者が抗議の声を上げています[2]。また、「ポスドクに教員免許を与えればいい」との意見ですが、ポスドクは研究者としての教育・実践は豊富であり、大学学部生に対しての教育は可能でしょうが、教職課程で求められる種々の教育学を学んでいないポスドクが初等・中等教育を受け持つのは難しいと考えます。

[2] http://mercury.dbcls.jp/w/

 この縮減が実行された場合、多くの若手研究者およびその卵である学部生は、基礎科学分野から身を引く、あるいは海外に研究の場を求めることが予想されます。事実、私の周囲の修士課程の大学院生や学部生は、今回の事業仕分けを受けてこのままでの博士課程への進学に悲観的になっており、私もそれを勧められない状況です。私自身も博士課程修了後の進路として海外の研究機関を念頭に再検討を始めております。このように個々の研究者は自らの活動の場を移せば済むことですが、資源に乏しい日本という国家の科学技術戦略として人材の流出、しかも世代の断絶を伴う形での流出が容易に予想される今回の事業仕分けが正しいのか、私は強い疑念を抱いております。

 また、このような若手研究育成の縮減は、現政権が掲げている子ども手当て・高校授業料無料化といった政策とも矛盾するものであると考えます。これらの政策が実行されれば、初等・中等教育の充実が見込まれます。その結果、おそらく高等教育機関である大学への進学が促進され、相当数の学生が理系領域に入ってくることになるでしょう。しかし、先に述べた理由で大学での研究体制が崩壊していては、何のための初等・中等教育の充実でしょうか。

 以上の点をご勘案いただき、日本の科学技術を担う人材の育成に関わる予算の確保につきまして、強くお願い申し上げる次第です。

実験の合間に見ていた動画配信&twitter の TL より。

まずは自分の立場を示しておく。
基礎化学系の大学院博士課程 1 年。先日 DC2 不採用確定。
いわゆる研究者の卵。若手育成の範疇にある。

まずは仕分けの結論だが、13 日の WG3 で対象とされた案件はすべてが縮減あるいは廃止という結論となった。

全体を通して。
説明側の文科省の役人も仕分け人側も、どちらも「現場」を知らないままで話を進めていて、呆れたというのが正直なところ。
そんな場で日本の科学技術の将来に関する話し合いがされるのはね。

そしてどちらも致命的なまでに準備不足。毛利さんを除けば意見がかみ合わずまともな議論ができていなかった。
研究に携わる人たちがそういうアピールをしてこなかったというのはあるけれど、ここまで認識の差が大きいということに愕然とした。
これからは研究者サイドがもっと情報を発信していかなければいけないのだろう。

各論は突っ込みだすときりがない&自分が冷静でいられる自信がないのでマクロな視点から。

「納税者がトップレベル研究者にお金を払った分、納税者個人にもリターンをもらえないと納得できません!」

これは仕分け人の蓮舫議員の言。自分としては趣旨そのものを否定するつもりはない。リターンを金銭的なものに限らないという条件付だけど。

研究、特に基礎研究は、すぐに目に見える形でのリターンは期待できない。10 年後、20 年後に何かのベースとして実用化されていれば儲けもの。
人類の知にひっそりと 1 ページを付け加えるだけ、というものが多いのも事実。だけど、これでもリターンとしては十二分だと思う。
もともとアカデミックでの基礎研究というのはそういうもので、応用を考えている人のためのライブラリの構築こそが本質と言えるだろう。

しかし、短期的なリターンだけ、採算性だけを求められると、こういう土台となるべき基礎研究はほぼ確実に崩壊してしまう。
今回対象とされた理研のスパコンや SPring-8、バイオリソースなどは多くの研究者にとって欠かせないツールであるし、科研費、競争資金、若手育成、理系教育は、現役の研究者および次代の研究者の卵にとっては必要不可欠である。

特に若手育成、理系教育は、世代の連続性を確保する上では欠かせないと考える。
いわゆる「理科離れ」の問題は理系領域への人の流入を弱めてしまうし、仮に高校での中等教育を無償化したとしても、その上にあるべき大学、大学院での教育、研究がボロボロになっていては、誰も科学技術の道へ進もうとはしないだろう。
資源のない日本にとっては、科学技術と人材こそが発展の鍵ではないだろうか。
今回の仕分けがそのまま通ってしまえば、その柱が崩れてしまう。

博士課程に進んだのは自分の意思だし、いまさらそれを否定するつもりもないが、現状では後輩に同じ道を勧めることは到底出来そうにない。相談されたら否定的な態度をとるつもりだ。勧めるとしても日本ではなく海外。かく言う自分が博士修了後に海外へ行くことを考え始めているのだから。
日本という国は嫌いではないが、日本という国で研究を続けることはできなくなってしまうのか。それがなんともやりきれない。

今回の仕分けでは、会場からのリアルタイムでの動画配信や、twitter 上での議論など、これまであまり見られなかった形で情報がやり取りされていた。
また、仕分け後には、まとめサイトが立ち上げられている。
こういう形で、今までお世辞にも機能していたとはいえない研究者間のコミュニティが構築されようとしていることには期待したいと思う。もちろん自分もその一員となるつもりだ。

30 日の総選挙の当日は所用で 20 時までに帰ってこれるか定かではないので、今日のうちに期日前投票に行ってきた。
現地で宣誓書を書く以外はいつもの投票所とほとんど変わりはなく。
あっさりしすぎててちょっと拍子抜け。

公選法やらなにやら面倒なことがあるのでこれ以上は書かないけれど、
みなさん、投票には行きましょう(何

「脳死は人の死」臓器移植法成立 A案、参院でも可決

衆院、参院と結局ろくに議論もせずにあっさりと A 案が可決されてしまった。
推進派がなんと言おうと、脳死になったらつべこべ言わずに他の人に臓器を回せ、という暴論でしかないわけで。
脳死かつ移植可能な状態って交通事故とか突発的な事故なわけで、そんなときに本人の事前の意思表明もなしに家族がまともな判断をできるとは思えない。
親族への優先提供にいたっては、何をしたいのかさっぱりわからん。
今までの理念、制度を根こそぎひっくり返そうとしているくせに、こんな拙速な採決が許されるのだろうか。

遠くない将来の予想図
・脳死になった家族からの臓器提供を拒否→病院関係者その他諸々から白い目で見られる→ネットに実名が流れて大炎上
・移植目当てで親戚を車で轢く(即死しない程度に)→優先的に自分が移植対象に
・金を積めば優先順位上位へ繰り上げ可能に→金持ちしか移植を受けられなくなる→借金のかたに脳死での臓器移植+生命保険のコンボ成立
・親が金目当てで子どもを虐待(もちろん即死しない程度に)→臓器提供を承諾して大金持ちに

俺自身は脳死になったら臓器提供してもいいと思っててカードも持ってるけど、こんな馬鹿げた法案が通ってしまうと
とりあえず、今持ってるカードは破棄して、提供拒絶カードとして書き直すかゆっくりと考え直しますか。
あ、ゆっくり考えてる間に事故ったらダメじゃん……

一昨日から新しい年度になっていたけれど、研究室内引越しをしたくらいで特に何が変わるわけでもなくいつも通りのラボ生活を送っていたこの二日。

今日、新しい学生証が交付されました。
引き換えに行って「博士課程」の文字が入った学生証を見てやっと実感が沸いてきて。
これで定期が学割で買える!(ぉ
学会の年会費が学生料金になる!(マテ

そのあとガイダンスに参加して G-COE の宣伝やら履修案内やら。
とりあえずラボのセミナー関連の単位だけで修了はできるみたい。
修了単位にはカウントされないけど、英語の講義は強制参加らしい。
英語の勉強をやり直そうと思ってたのでちょうどいいかも。

夜は研究室の新歓。
しかし今回は研究室に新しく入った人の歓迎会なので、俺は歓迎される側ではなく歓迎する側(去年の 10 月にやってもらったしね)。
新人さんは初々しいなぁ、と○年前の自分を思い出す。

さて、自分も気を引き締めて頑張りますか。

# それにしても新年度ということで書類がいっぱい。混乱してきた……

未成年向け有害サイトフィルタ、利用者がカスタマイズ可能に--ドコモが検討へ
ドコモ、有害サイト閲覧制限の見直しを検討

過保護&無意味?の続編。
ドコモが「有害サイト」フィルタの中身(アクセスできるサイト)を保護者が設定できるようにする案を検討しているそうだ。
デフォルトでフィルタを有効に、しかも腐ったフィルタを有効にするのであればこの程度の措置は当然のこと。「せめて」という但し書き付きだけど。

でも、何も考えずにフィルタ有効にしたまま放置する保護者も多いんだろうなぁ……
そのくせ何かあったら「フィルタかけてたから自分は悪くない。フィルタの設定が悪いんだ」とかイチャモンつけるのも多そうだし。

臭いものに蓋をしても臭いものはなくなりゃしないんだけどねぇ

というか、「検討する」だけで「実施する」じゃないのね。
総務省あたりから横槍が入らなきゃいいんだけど。

町村官房長官「ガソリン値下げは環境問題にマイナス」

お題目は立派だけど、「道路特定財源の暫定税率」つまり道路を野放図に作るための貢物なんだから、維持しても道路が増えるだけで環境保護にはなんら寄与しないという罠。
本気で環境問題考えるなら、ガソリンに限らずエネルギー資源全般に対して包括的に課税する「炭素税」なり「環境税」なりにしなきゃ意味なし。
こんな詭弁で国民を騙せるとでも思ってるんだろうかねぇw

携帯サイトフィルタリング、未成年者は原則加入に

未成年者が携帯を契約すると、親権者の同意がない限り「有害サイト」のフィルタリングがデフォルトで設定されるようになるそうな(今は保護者の希望で設定)。
既存の未成年契約者に対しても勝手に設定されるそうな。

そもそも「インターネットは何があっても自己責任」って保守的な(?)考えの持ち主の俺としては「過保護だなぁ」というのが正直な感想。
向こうから勝手に垂れ流してくる spam ならまだしも、「有害サイト」なんてのは自分からわざわざリンク踏んで見に行くものなんだし、フィルタリングなんてオプションで用意しとけば十分。
デフォルトで有効にするものじゃないでしょ。

というか、これって実効性はどれほどのもんなんだろう?
未成年者本人の名義じゃなくて、親の名義で契約したら何の意味もないよねぇ。
学生だったら親の名義(かつ親の金)ってのが多いと思うんだが……

僕も行ってきました。
午前中に行くつもりだったけど寝坊して、午後は雷雨でヒヤリとしたけど、雨の切れ間に行ってきました。
東京は黒川とか中松とか又吉とか変なのがいっぱいw
やっぱ衆院とは違うねぇ。

夜はテレビで開票状況をちょこちょことチェック。
ふたを開けてみると、予想以上にぼろぼろな自民。
衆院じゃないのが残念だけど、民主が参院第一党になれば自民も今までみたいな無茶はできなくなるだろうから少しは面白くなるかも。
つーか安倍辞めればいいのに。
と思ったら丸川(元女子アナ)当確出てやんの。ありえねー

社保庁サイト利用者数が官公庁トップの225万人に--ネットレイティングス調べ

近頃話題の社会保険庁のサイトの利用者数が役所のサイトでトップに躍り出たとか。前年同月比で 5.7 倍になったらしい。
でもこの理由って年金の記録漏れなんだよねぇ。
記録の確認とか。
こんなんでアクセス増えても嬉しくないだろうに。
まあ、自業自得だけど。

本当に8月15日に靖国参拝するつもりなんだろうか、この人は。
内閣総理大臣たる自分の言動が日本や外国にどんな影響を及ぼすかまともに考えたことないのかなぁ。
意地張られても困るんだが……

支持率が30%を切ったことといい、
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20111027,00.htm
盗聴問題といい、そろそろ没落する日も近いのかなぁと思いつつ。
おそらく次の米大統領は民主党候補でしょう。

日本に目を向けてみると、小泉の後継者がどうのこうのと、僕らの目の届かないところで全てが決まってしまうようだ。
日本でも首相公選制を導入してみたら面白いのに。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060307i102.htm
住民基本台帳の話。
現状では閲覧目的に制限がないため、名簿屋なんかがバイトを雇って延々と書き写す、なんて嘘みたいな話が本当にあるらしく。
こういうところは性善説には立って欲しくないなぁ。

http://www.asahi.com/special/bse/TKY200601200282.html
再開一ヶ月にして再び禁輸。
まぁ当然ですが。
脊髄がついたままってどういうこと?
見逃すはずないと思うけど。

国内でアメリカ兵がおこした事件・事故のこと。
http://www.asahi.com/national/update/0107/TKY200601070167.html
強盗殺人の犯人はアメリカ軍から日本に引き渡され無事逮捕された。
逮捕状が出るまで日本の警察が身柄を拘束できないのがそもそもおかしな話。
治外法権は基地の中だけなんじゃないのかねぇ。
しかも共犯(?)もいたみたい。
http://www.asahi.com/national/update/0107/TKY200601070124.html
開いた口がふさがらない。

米軍が「公務だ」と言い張ると日本には何もできないという例。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060105k0000m040109000c.html
米軍が犯罪性がないと言えば無罪放免。犯罪性があると判断しても軍事法廷。おそらく大した罰はないだろう。
車で何かの部品を運んでいたらしいが、本当かどうかもわからない。

いつまでアメリカべったりの状態が続くのだろうか……

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