2008年11月アーカイブ

英国王立化学会が「100%天然」の物質に1億4千万円の懸賞金 - GIGAZINE
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大ニュースです。
Royal Society of Chemistry (RSC、英国王立化学会) が、「化学物質をまったく含まない物質」に 100 万ポンド(現時点で 1.47347872 億円 by Google)の懸賞金を懸けたそうです。

RSC Press Release: £1,000,000 for 100% chemical free material?

今の世の中、化学物質を含むものばかりで、100% 天然の物は希少です。
懸賞金を懸けてまで探そうとする RSC に敬意を表します。
僕も 100 万ポンドをゲットするべく化学者の端くれとして探索を開始することを宣言します。


と、ネタに乗っかるのはここまでにして。
昨今の「化学物質=人工的に合成した物質=悪いもの」というヘンテコな風潮に一石を投じる今回の RSC のプレスリリース。
イギリスの某役所曰く「chemical-free は『化学物質を含まない』を意味しない、『すべて非人工物』と理解するのが妥当」とトンデモ解釈をしたのが事の発端。
ヒトの体も含めてあらゆるものは化学物質で構成されてるわけで本当の意味で chemical free な物質があるならぜひともお目にかかりたいものですが、そんなものが存在したらそれこそ「数千年の知識が消え去り、教科書を引き裂いて学位記を燃やした上で教師を再教育しなければいけない」事態なわけで。

もし日本で同じようなことが起きたら、日本化学会あたりは真面目な見解を示しておしまいなんだろうなぁ。
ここが欧米と日本の違いか...

帰りにふと空を見上げたら冬の星座ばかりになってて驚く。
小学校の頃、星に凝ってて星座や星の名前を覚えたもんだけど、今となっては有名どころしか覚えてないorz
冬らしい澄んだ空気で星もよく見えるし、そろそろ冬本番ですなぁ。

# 気づいたらフォクすけバナーも冬モードになってるし。

http://mozilla.jp/events/2008/fxdevcon/
今回で 3 回目となる Firefox Developers Conference。
およそ開発者とは言えない Cai ですが、今のところ皆勤です。

以下公演中のメモをベースにかんたんなまとめ。
そのまま貼り付けようかとも思ったけど、箇条書きで 200 行になってたので断念。

基調講演(1) 「Firefox Mobile -The One Web-」
Jay Sullivan

α版が出てる Fennec の話。
Firefox と同等のフルブラウジングを実現しつつ、タッチパネルなどモバイル独自の UI に対応。実機ではなかったけどデモも。現状では GPS 機能には対応しているけれど、カメラや TEL URL にも対応させていくらしい。ただ、対象とする環境が多くて大変とのこと(Windows Mobile、LiMo、Symbian、iPhone etc.)。
日本のキャリアとも対話は持っているそうだが、これまでクローズでやってきたものをいきなりオープン化するつもりはないようで、時間がかかりそう。

基調講演(2) 「Ubiquity -言葉でつなげる Web-」
Aza Raskin

まず日本語ぺらぺらなのにびっくり。機能は追加したいけど、それでボタンがいっぱいになってしまっては本末転倒(某オフィスソフトみたいに)。そこで Firefox に CUI を追加する Ubiquity。講演中に実際にインストールして試してみたけど、コマンドラインになれた人には馴染みやすいと思う。でも、万人に受け入れられるかというとそれは否となってしまうなぁ、というのが正直な感想。機能を増やしても破綻しない GUI ってのは難しい。
また、コンテンツ作る人と、アドオン、コアの開発者の差が大きいというのはなるほどと思った。コンテンツ作る人が開発に入ってくれば、母数が一気に増えて、新しいアイデアもそこから生まれるかも。

昼は、tooyama さん、arigayas さん、mar さんと九州ラーメンへ。
細麺でなかなか美味でした。

A1: パネルディスカッション「組込 Web ブラウザの可能性 -non PC, non Mobile の Firefox-」

日常使ってるけどほとんど意識することのない組み込み系の話。
最初はモバイルの話で、日本ではキャリアがすべてをコントロールしてるのが海外から見ると異質だよね、ってことで話がまとまる。
組み込み系でも、Mozilla は検討対象にはなってきたけど、メモリは馬鹿食いするし、保証などの問題も絡んできて外れてきたらしい。さらに、Mozilla に移行したときのコストを考えると、現行の Windows CE とトータルコストはほとんど変わらないだろうとも。単にオープンソースだから、無料だからというだけでは考えるわけにはいかないし。

A2: パネルディスカッション「近未来ブラウザの形を考える 60 分 -ユーザエクスペリエンスの視点から-」

「インターネットブラウザ」だけではなく「情報を閲覧するツール」まで拡張したブラウザの話。小はセンサから大はデジタルサイネージまで。
多様化するインプット方式をどう使うのか、コンテンツ中心から人中心への変化、「秘書」としてのブラウザなど、これからブラウザがどうなるかを考える会。

組長も書いてるけど、プレスの人が自席からパシャパシャとフラッシュたいて撮影してた。
目が、目が~
前出て撮るとか完全に横から撮るとか、ちょっとは考えてほしいものだ。

大ライトニングトーク

FireMobileSimulator ってどこかで聞いたことあるなぁと思ってたら、MozillaZIne.jp フォーラムに書き込みしてくださった方でしたorz
中野さん提唱のエスカレーションフォーラムは、とりあえず走らせてみないとどうなるか見当もつかない感じ。

懇親会

いろんな方とお話しました。
抽選会で T シャツゲット!モノクロの Firefox ロゴがけっこういい感じです。
今回は 7 匹のフォクすけが新しい主のもとへ巣立っていきました。既に持ってる人は当たっても辞退していました(周りの圧力に負けたとも言う)が、約一名「会社に持ってくんだ!」と無理やり拉致した某組長がいました。
(実は 3 匹目欲しかった)

解散後は、池田さん、baffclan さんとファミレスで 2 時間ばかりいろいろとお話。
MozillaZine.jp の運営も考えないとなぁ。

# 書けば書くほどまとまりがなくなってくのでこの辺でおしまい

家に一時保管してた教科書などを少しずつ研究室に持ってってたのが終了。

内訳は

ボルハルト・ショアー現代有機化学(上・下)
ウォーレン有機化学(上・下)
大学院講義有機化学(Ⅰ・Ⅱ)
有機反応機構 第5版
有機化合物のスペクトルによる同定法
アトキンス物理化学(上・下)
HGS立体化学分子模型有機化学基本セット1

何が大変ってこいつらを抱えて満員電車に乗らなきゃいけないこと。
嵩張るから周りにも迷惑がかかるしね...
とりあえず必要そうなのは全部移せたかな。
今のテーマに合わせて何冊か買わないといけないなぁ。

人名反応に学ぶ有機合成戦略(9000 円くらい)欲しい...

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朝晩の冷え込みがきつくなってきた今日この頃。
運転手&荷物持ちで母親の買い物に付き合って近所のスーパーへ。
夕飯の買い物に来たにもかかわらずメニューを決めていない母(いつものことだけど)。
辺りを物色しながら検討中の母、その後ろをカゴを持ってついていく Cai。

母が一言「寒いから鍋にしよう」

というわけで、今シーズン初の鍋決定。
鶏、白菜、椎茸……と買い込み、水炊きに。

土鍋とカセットコンロを出して準備完了。
やっぱり鍋は体があったまっていいねぇ。
あらかた具を食べ尽くしたところで冷飯を入れて〆は雑炊。

「次はチゲ鍋」で家族の意見が一致。
鮟鱇とか白子とかも捨てがたいけど、ちゃんとした鮮魚店に行かないといいネタがないからなぁ……

電源ユニットがお亡くなりになってた 我が家のデスクトップ。
ノートで代用するにも限度があるので、本日秋葉原で新しいユニットを調達。

ENERMAX EPR425AWT

容量は前の 400 W よりちょっと大きい 425 W で十分。
重視したのは安定性と静音性。
安物買いの銭失いだけは避けたいところ。

帰宅してユニットを入れ替え。
電源を入れてみると……

起動!

これでデスクトップ環境が無事に戻ってきた(ほっ

昨日今日と、那須のほうへラボ旅行にいってきました。

一日目は、グループに分かれて自由行動。
13 時に黒磯駅集合。各駅を乗り継いで、3 時間かけて到着。
送迎バスで目的地へ。
俺らのグループは釣り。
なぜか外人に人気があって、8 人中 5 人が日本語がわからない人。
なんとなくリーダーっぽい役割になってしまったので、とりあえず先導。
釣堀で、エサ釣りでヤマメやイワナを狙うことに。
目の前でバケツで放流されたりと興を削がれる場面もあったけど、大勢で来てるときにはこういうのも悪くないかな。
釣った魚を塩焼きと唐揚げ with ビールでおいしくいただいて、送迎バスでピックアップ。
ほかのグループと合流して宿へ。

宿はホテルではなく合宿所みたいな感じ。ロビーにグランドピアノが置いてあって、ちょっと弾いてみようと思ったけど、暗譜してたはずの曲も完全に度忘れしてて断念。ちょっと家で練習しよう。
スタッフの 1 人がうまくて脱帽。自作の曲まであるそうで、多才な人だなぁ……
時間があったのでちょっと卓球をやり、夕飯へ。
主菜クラスがいくつかあって「質より量」を体現するかのような料理。やっぱり合宿所だ。

夕食の後は、温泉につかって、日頃の疲れを流す。
露天はなかったけど、なかなかいい感じ。
ところが、ゆっくりしすぎて二次会の時間直前まで湯につかってて、慌てて着替えることに。

二次会は当然飲み会。
帰国するポスドクの人の送別会と、俺を含めた新入りの歓迎会を兼ねていたため、俺も挨拶をすることに。しかも英語で。
挨拶が済めば後は普通の飲み会。今まであまり話したことがなかった人ともいろいろと話をしたり。
二次会は 2 時間くらいで終了して、各自三次会へ。
三次会では、教授もいないということで、さらに突っ込んだ話がメインに。翌日登山もあるので 1 時くらいには部屋に戻って布団にもぐりこむ。

二日目。
朝食をとって荷物をまとめて、送迎バスで茶臼岳のロープウェーへ。ロープウェーで山頂まで 40 分くらいのとこまで行ってから上る予定だったものの……
「強風のため運転休止」
気温は 1.5 ℃、風は 20 -30 m。
係りの人曰く、天気が回復したら再開するからしばらく待ってみたらとのこと。ロープウェー使わない先発隊(含教授)はロープウェーの山頂側に着いていて連絡を取っていたところ、こちら側は雨が降り始め、山頂側は吹雪が……
そんなこんなで登山は中止、旅行自体もここで解散。
山麓組はバスで駅まで向かうことに(後で聞いたところ、先発隊は山頂まで行ったそうな)。
黒磯から電車に乗り、とりあえず宇都宮まで移動。
餃子祭りで一皿 100 円に惹かれ、会場まで行ったものの 60 分待ちのプレートを見て断念。
ディズニーランドじゃないっての。
駅に戻りつつ餃子屋を探し、そんなに行列ができてないところで餃子を食す。
味はまあまあといったところだったけど、話のネタにはいいかな。
ついでに餃子像の写真も。このまえ壊れたとニュースでやってたけど、無事に直ったみたい。
gyouza-zou.jpg

駅で「那須の月」を購入。萩の月に似てるように思えるのは気のせいか否か?
あとはふたたび各駅停車で地元まで。

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プロフィール

ハンドル:Cai
有機化学を専攻する駆け出しアカデミック。
無秩序な浜辺に生息。
Mozilla 界にも出没。MozillaZine.jp 管理人。Mozilla 日本語ローカライズ。
詳細は不確実な報告書を。

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